バカテスト・化学
(ライトノベル『バカとテストと召喚獣4』(第4巻) pp.139-140)
第4問
分子で構成された固体や液体の状態にある物質において、
分子を結集させている力のことを( )力という。
ここで、ちょっと後々のことも考えて、問題文を修正しておきましょう。
<問題訂正>
ドライアイスや、ナフタレン、ヨウ素の分子結晶において、
分子を結集させている力のことを( )力という。
<姫路瑞希の答え(模範解答)>
( ファンデルワールス )力
<教師のコメント>
正解です。別名、分子間力ともいいます。ファンデルワールス力は、イオン結合の間に発生するクーロン力と間違え易いので注意して下さい。
<化学部部長のツッコミ>
あんた、化学の教師じゃないな?!
<解説>
今回は、「ファンデルワールス力」と「分子間力」の違いについてですが、
ファン・デル・ワールス力の別名が、分子間力、というのはおかしいでしょう。
ファン・デル・ワールス力は、分子間力の一種
です。
ファン・デル・ワールス力以外に、高校化学で出てくる分子間力といえば、「水素結合」
がありますね。
これら分子間力は、
大学入試問題なんかでは、沸点が上昇する原因として問われることが多く、
水素結合を答えさせる問題がほとんどですが、ファン・デル・ワールス力が問われることもあります。
ちなみに、「ワンダーフォーゲル力」とは、自然に親しむために旅行する人たちの間に働く力のこと(?)で、
必ずしも登山家に限定されるわけではありませんが、実際の活動としては、山に登ることが多いようです。
たいていの大学には、ワンダーフォーゲル部(略してワンゲル)があるようですね。
活動としては、中学・高校における「登山部」に近い形態でしょうか。
位置エネルギーと引き換えに、夏山を縦走したり、冬山で雪の感触を楽しんだり…etc
↑ 「ワンダーフォーゲル力」は、こういう人たちの間で働く力
……なのかもしれない。
広義には、ワンダーフォーゲル力は、スキーヤーの間にも働くかもしれません。
上の図のスキーヤー達の中には、くるくる回りながら、同じところを行ったり来たりしてるだけのヤツもいますしね(笑)
自然を満喫しすぎですよ(笑)
<結論>
「分子間力」には、「水素結合」、「ファン・デル・ワールス力」などがある。
電気的に中性とはいえ、わずかな電荷の偏りから、ファン・デル・ワールス力は生まれる。
<出典>
バカとテストと召喚獣 4 (ファミ通文庫)
井上 堅二
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